別れは突然やってくる
前触れもなく
でも
少しの違和感が
少しの先の未来を
暗示していることも大いにある
溜め込んでいたモノ
“わたしのもの”と所有していたモノ
衝撃と悲しみのあとには
少しの清々しさも感じられ
そんな自分に内心驚きながら
それでもなぜか淡々としている
あぁ、本当は手放したかったのかもしれない
“持っているコト”で
だんだんと重たくなる
気持ちと
身動きが取れなくなる
息苦しさと
そのすべてから
一瞬にして解放される
あぁ、もう考えなくていいんだ
細かく調整しなくていいんだ
すべてを覚えていなくても
いいんだ
忘却は神が与えた贈り物
とはよく言ったもの
わたしにとって”忘れるコト”は
一番やってはいけないコトとなり
“必ず覚えていなければならないモノ”と
戒めのように
何度も何度も記憶に刻みつけたこともある
忘れないように記録をとり
忘れないように反芻し
忘れないように”モノ”を残した
「覚えていなくちゃ」
「一度聞いたことは忘れちゃダメ」
「ひとつひとつを大事にしなくちゃ」
「一度経験したことから学ばなくちゃ」
いつからか
わたしの人生は
反芻と反省と戒めばかりの世界になり
自らをがんじがらめにしていた
あらゆるものからの解放が起こってきていたが
とうとう記憶でさえも手放していいのだと
目の前に出来事がやってくる
もう忘れてもいいのなら
もう覚えてなくてもいいのなら
その時充分味わった想いを
握り締めなくていいのなら
「もういいよ」
言葉をかけてあげる
突然BDに繋げていた外付けHDDが認識しなくなり全く見れなくなりました。
ショックで、どうにか復旧できないものかと
調べたり試したりしましたが、難しいようです。
でも、ショックを受けながらも
どこか冷静な自分もいて
「もう見れないってことは、残したいモノ・消したいモノを取捨選択しなくていいし、
細かく考えなくてもいいんだ。覚えてなくてもいいんだ」
と
なぜか少し清々しいわたしもいて。
そのことにも驚きながら
ここ数年はテレビを見ることもとても少なくなりましたが
お気に入りの舞台や映画・ドラマ、
最近ではM-1の映像もあったな〜と。
もう一度、令和ロマンの掛け合いが見れないことが悲しいです。
でも、なぜ”覚えておくこと”に対して
こんなにも思い込みがあるのだろうと内側を探ると
幼い頃の自分へ課した”約束”が大元だということに気づきました。
そのお話はまた今度。